日吉大社は滋賀県の琵琶湖近くに鎮座する、厄除けで有名な神社です。
猿を神猿(まさる)と呼び、魔除けの象徴として大切にしている神社であることから、境内のいたるところで猿にちなんだものを見ることができます。
そんな日吉大社の見どころを【1時間で周るモデルコース】として紹介していきます!
お猿だらけの日吉大社ってどんなところ?
日吉大社は約2100年前に創祀された歴史ある神社で、全国に3800以上ある日吉・日枝・山王神社の総本宮です。
平安京遷都の際には、日吉大社が鎮座するこの地が都の表鬼門(北東)にあたることから魔除け・災難除けを祈る社とされ今日に至っています。
そして「魔が去る・何よりも勝る」に因んで、猿が神猿(まさる)として祀られています。
日吉大社の見どころを1時間で周るモデルコース
ではここから、日吉大社の見どころを押さえた1時間で周るモデルコースを紹介します。
日吉大社には大きく分けて西本宮と東本宮があるのですが、ここで紹介するのは西本宮から先に周るコースです。
山王鳥居
境内にある駐車場から、まずは日吉大社のシンボルである山王鳥居へ向かいましょう。
こちらの鳥居は上部が合掌の形を表した「合掌鳥居」と呼ばれていて、神仏習合の信仰を表しています。
神猿(まさる)
鳥居をくぐり参道をまっすぐ歩いていくと、右手側に神猿(まさる)として本物のお猿さんが!
古くから日吉大社の境内で大切に飼われていたことが、室町時代の記録にも残っているそうです。
西本宮楼門
さらに参道を進んでいくと、西本宮の楼門が見えてきます。
朱色に塗られた美しい楼門ですが実はここにも猿が隠れているんです。
軒下の四隅で屋根を支えながらひょっこり顔を覗かせる神猿。
4匹とも違うポーズをしているので、よーく見てみてくださいね!
楼門の前には華やかな手水舎があるので、お清めをしてから楼門をぐぐりましょう。
西本宮本殿
西本宮のご祭神は大己貴神(オオナムチノカミ)。
島根にある出雲大社のご祭神である大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名です。
こちらの社殿は1586年に建てられたもので「日吉造(ひえづくり)」という独特な形で造られています。
そして床下にはかつて仏事を営んでいた「下殿」と呼ばれる部屋があります。
神猿みくじ
西本宮では「神猿みくじ」という可愛らしい猿のおみくじをひくことができます。
猿の下の部分から出ている赤い紐を引っ張ると、おみくじが出てきます。
なお神猿みくじは茶色(300円)と金色(500円)のものがあります。お参りの思い出にぜひ!
また御朱印集めをしている人は授与所にて御朱印をいただくこともお忘れなく。(東本宮の授与所でもいただけます)
神輿収蔵庫
西本宮から東本宮へ向かう途中には神輿収蔵庫があります。
こちらには約400年前の桃山時代から江戸時代にかけて造られた7基の神輿が展示されています。
7基それぞれに特徴があるのですが、特に「樹木宮」の神輿には猿の装飾が施されています。ぜひ探してみてください。
東本宮本殿
東本宮に着いて楼門をくぐると本殿が見えてきます。
東本宮のご祭神は大山咋神(オオヤマクイノカミ)。
日吉大社は比叡山の麓にあり、大山咋神はその比叡山の神様です。
日吉雌梛・雄梛
東本宮には日吉雌梛(めなぎ)・日吉雄梛(おなぎ)と呼ばれる2本の霊木があります。
梛(なぎ)は「凪ぐ・和む」に通じ夫婦和合を象徴していて、雌梛は男性が女性の幸せを、雄梛は女性が男性の幸せを祈る木とされています。
猿の霊石
東本宮から出て坂を下っていくと、「猿の霊石」と呼ばれる大きな石があります。
正面から見るとしゃがみこんだ猿の形に似ていることから、そう呼ばれているようです。
番外①:紅葉の名所としても有名
日吉大社は紅葉の名所としても有名で、毎年11月頃になると境内にある3000本もの紅葉が見ごろを迎えます。
時期が合えば、お参りと一緒に美しい紅葉も楽しんでください。
番外②:琵琶湖沿いにある鳥居
実は琵琶湖沿いにも日吉大社の鳥居があります。
毎年4月に行われる日吉大社の「山王祭」の際には、7基の神輿がこの鳥居をくぐって船に載せられ唐崎神社まで琵琶湖を渡ります。
夕暮れ時がとても綺麗なので、時間がある人はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はお猿だらけの日吉大社の見どころを【1時間で周るモデルコース】として紹介しました。
境内の様々なところにいる神猿を探しながら、歴史ある日吉大社をのんびりお参りしてみてくださいね。